部活中のケガは悔しいが、そのケガをポジティブに変える方法

仙台でトレーニングコーチをしている市山です。

熱戦が繰り広げられた甲子園大会も終わり(仙台育英は残念ながら準優勝)、新チームでの秋季大会が早くも各地域で行なわれていますね。また、他の競技でも新人戦が行われ、新チームの現状を把握している最中だと思います。

そんな中、部活動を一生懸命にやっていると起きてしまうものがあります。

それがケガです。

これからという矢先にケガをしてしまうと、「レギュラーから外されてしまうのではないか」、練習に参加できない期間中に「他の選手との差が生まれてしまうのではないか」など不安になることが多いと思います。

実際、私も高校の時に小さなケガを繰り返した時には、モチベーションを失いかけたことがありました。また、トレーニングを指導していた選手の中でも、ケガをしたほとんどの選手が同じようなマイナスな気持ちになっていました。

ケガをしないことに越したことはありませんが、私は必ずしもマイナスなことばかりではないと思っています。

ケガをしたことによって、自分の身体の状態や足りないところ、強化しないといけないところが分かるようになり、復帰した後のパフォーマンスが上がり結果としてプラスに働くという面もあります。

実際にトレーニングを指導していたチームの選手がケガをしてしまった際にも、私は同様のアドバイスをしています。

ケガをしてしまったことを受け入れて悔しがる

まずは自分がケガをしてしまったこと、練習や試合に参加できなて悔しい。という気持ちを受け入れましょう。中途半端な気持ちでいると、いつまで経っても先に進めずにずるずると時間だけが過ぎてしまいます。

「違う動きをしていたら・・・」「あの時にこうしていれば・・・」など「たられば」を考えると様々な状況がイメージできると思います。

よく「たられば」は良くないと言われますが、私は必ずしも悪いことだけではないと思います。なぜなら「たらればでイメージしたもの」をノートやメモ帳などに記入して忘れないようにし、復帰後に気をつけてプレーをすれば同じ過ちをおこしにくくなると考えるからです。

落ち込むところまで落ち込むと、あとは前を向いて進むだけと考え、おのずとプラスの考えになりやすいです。その際に今の自分にできることを考えてみましょう。

ケガは自分の身体をより知るチャンス

ケガの大きさの度合いにもよりますが、ケガをした際は別メニューの練習を行なう選手がほとんどだと思います。ケガをしたところに負担はかけられませんので、練習内容は軽度のものになるでしょう。

簡単な動きでも、バランスや自分の重心のかけ方のクセを意識して行なってください。

また、ケガをする前の試合や練習中の映像をみるのもおすすめです。そのときに自分の動きやクセをじっくり観察してみましょう。その気づきによって自分のプレーを見つめなおすことやクセの修正が出来、ケガの再発を防ぐことに繋がります。

ケガを経験することで身体の使い方を身につけることができる

ケガをした際は発症から復帰までのおおよその計画を立てると思います。発症直後は治療に専念することも多いと思いますが、リハビリが出来るくらいになると、補強トレーニングを行なうようになります。

そして、徐々に練習に参加したりと強度を上げていき、問題なければ復帰という流れになります。

その際に重要になってくるのが、リハビリなどの補強トレーニングから部分練習に入るまでの期間です。自分の身体の使い方や連動性というところを細かく意識して行なってみてください。

全体練習の時では1つ1つの基本的な動作に時間を取って行なうということはあまり出来ないと思います。しかし、出来ることが限られた状態(身体)の時ですと、細かいところまで1動作ごとに確認しながら時間をとって行なうことが出来ます。

その結果、1つのプレー毎の身体の使い方をアップデートすることができ、復帰した際にパフォーマンスの向上に繋がります。指導したバレーボールの選手の中には身体の使い方を見直せたおかげで、復帰後にジャンプ力が上がったということもありました。

第三者的視点でチームがみれる

チームスポーツの場合、ケガをしてしまうと練習や試合の時は外からプレーをみることになると思います。普段は自分も一緒にプレーしているため、チームの良い点や悪い点というのは平面上でしかみれないことが多いです。

しかし、仲間のプレーをコート外から見た場合に違う視点で見ることができ、新しい発見が出来るということが少なくありません。

チームのアナリストとして他の選手にアドバイスすることができ、その結果チームレベルが上がり、プレーの質も高まることが望めます。

また、自分自身も細かいところに気づくようになるため、分析力が上がり、パフォーマンスの向上に繋がりやすくなると思います。

まとめ

ケガをしてしまうとどうしてもマイナスな方向に考えることが多く、モチベーションが下がりやすくなります。しかし、上記であげたようにケガをしてしまったからこそ出来ることもあります。

自分の身体や動作を見つめなおす時間が出来、その分析した内容をリハビリや補強トレーニングで意識して行なうことにより、ケガの再発を防いだり、復帰後のパフォーマンスアップにつながりやすくなります。また、第3者視点から客観的にみることにより、チームの課題も分析しやすくなります。

復帰までの計画の中でどのように過ごすかによって、その後の自分やチームのレベルは変わってきます

ケガしたことがプラスに働いたと思えるような計画を立ててみてください。

Achievementではケガの予防のためのトレーニングや復帰までのトレーニングなど状態に応じたトレーニングメニューを提供しています。

ケガのため、どのようなトレーニングをすればいいか分からないという方はぜひ1度ご相談ください。

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